目次
シナリオ進行の目安として、各キャラクターの設定を記載します。独自の異世界が舞台の為、各キャラクターの設定を大きくいじっても、シナリオ進行上の齟齬は出難いかと思います。名前を含むあらゆる設定は目安ですので、自由に変更してご使用ください。
乗客
列車に乗った少年:天野 航(あまの わたる)
年齢:不明 職業:- 出身:神奈川県
STR:7 CON:9 POW:9 DEX:11 APP:16 SIZ:13 INT:14 EDU:8
SAN:45/45 HP:9 ダメージボーナス:-1d4
【武器】
―
【技能】
目星40% 聞き耳40% 図書館40%
【探索者向け情報】
- 肌の色が白く、何所か線の細い印象のある少年。
- もう何年も、夜空を行く列車に乗り続けている先客。探索者と同様に、気が付いたらこの列車に乗っていた。長い期間を列車で過ごしてきた為、列車が走る異世界について詳しく知るようになった。
- 列車の長旅の間、旅の道連れとして様々な人と交流した。探索者もその内の一人になる。
- この異世界に長く居すぎた為に、現実世界での記憶を、ほとんど失っている。
【キーパー向け情報】
- 天野が現実世界において8歳の時、祖父母に連れられた旅行の最中、飛行機の墜落事故に巻き込まれてしまった。天野は死の瀬戸際を彷徨う中、この列車に飲み込まれる形で乗車する事になった。
- 列車に乗車してから7年の月日が経っており、この異世界における容貌や精神は15歳程度にまで成長している。
- 天野は現実世界において墜落事故に巻き込まれた際、奇跡的に救出され一命を取り留めたが、意識が戻らなかった。天野が列車に乗っている間、現実世界において、彼は植物状態のまま生かされ続けている。
三号車の少女:夢見 紅葉(ゆめみ もみじ)
年齢:10歳 職業:小学生 出身:静岡県
STR:6 CON:8 POW:7 DEX:7 APP:14 SIZ:8 INT:9 EDU:9
SAN:35/35 HP:8 ダメージボーナス:-1d4
【武器】
―
【技能】
目星25% 聞き耳50%
【探索者向け情報】
- 探索者と同様に、気が付いたらこの列車に乗っていた。気が付いたのは、探索者が声を掛けるつい数分前。
- 幼さ故の人見知りな性格。
- 探索者が声を掛けた時は、目覚めたばかりで意識もハッキリせず、少し朦朧としている。髪が乱れている。
- 列車に乗車する前に、母親に連れられて、自宅の近所にある川辺で遊んでいた事を覚えている。
- 探索者が声を掛けた時、自身がいつも身につけている「母から貰った髪留め」を紛失しおり、まだその事に気が付いていない。
- この少女にとって、母から貰った髪留めは、大切な宝物である。
【キーパー向け情報】
- この少女は現実世界において、母に連れられて川辺で遊んでいた。そして、母が少し目を離した時に、足を滑らせて溺れ、流されてしまった。少女はその過程で意識を失い、この列車に飲み込まれる形で乗車する事になった。
- この少女が列車に乗っている間、現実世界での彼女の肉体は大人達に引き上げられ、懸命な蘇生が行われている。少女が列車から降りる時、その蘇生は成功したという事だろう。
星屑を売る旅商人:オプマトレイス
年齢:52歳 職業:星売り 出身:アダラ
STR:13 CON:7 POW:15 DEX:13 APP:7 SIZ:14 INT:15 EDU:15
SAN:75/75 HP:11 ダメージボーナス:1d4
【武器】
―
【技能】
目星30% 聞き耳40% 図書館50%
※地球を観測点とする天文学についての知識を持たない。
【探索者向け情報】
- 茶色の外套を着て、くるんと巻いた髭を持つ中年の男性。白い布の袋で包んだ荷物を、直ぐ横に置いて座席に座っている。
- 商売人として、上っ面の笑顔で話をする。
- 買い手の記憶を代価として、星屑を売り歩いている旅商人。
【キーパー向け情報】
- 夜空を行く列車の走る世界で生まれ育った、異界の住人。
- 星屑は、自身で各地を巡りながら、集めては売っている。星屑はこの異世界において、薬や肥料、魔術的素材等に広く使用される。
二号車の異形の巨人:アイハイ族
”火星に棲む種族”
STR:20 CON:20 POW:10 DEX:11 SIZ:25 INT:15
HP:22 ダメージボーナス:1d6 装甲:なし
【武器】
拳50% 1d3+db
【技能】
聞き耳25% 忍び歩き25% 目星30%
【呪文】
なし
【この生物を見た時に失う正気度】
0/1d8
【性質】
- 詳細については「クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム」を参照のこと。
- 人型の生物で、2mを優に超える巨体、関節の多い四肢をしている。耳は高く張り出しており、鼻はひしゃげて細長い鼻腔。眼窩は深く落ち込んでおり、小さな赤い光が瞳のように輝いている。
- 火星に棲む固有種族の内の1つ。一部のアイハイ族を除き、一般的には知的かつ温和で、文化や交易を好む。当シナリオに登場するアイハイ族は温和な性質。
- 当シナリオに登場するアイハイ族は、「虹色の花」に大変興味を示し、それを探索者から譲り渡される場合、そのお礼として「萌黄色の炎」を差し出す。
- 温厚な為、自身から探索者に攻撃を加える事はないが、攻撃を受ける場合には自衛の為に反撃に出る。一回、戦闘を開始した場合でも、探索者が戦闘を中止し、交流を計る場合には、それに応じる事もあるだろう。
二号車の初老の男性:リードフリヒ
年齢:42歳 職業:燈台守 出身:デネブ
STR:12 CON:11 POW:14 DEX:9 APP:10 SIZ:11 INT:13 EDU:17
SAN:70/70 HP:11 ダメージボーナス:-
【武器】
―
【技能】
目星30% 聞き耳40% 図書館60% 信用40%
【探索者向け情報】
- 赤髭を蓄えた、初老の男性。
- 穏やかな性格で、探索者は落ち着いた印象を持つ事だろう。
- 目が悪く、眼鏡がないと視界がほとんどない。探索者と出会った時には、眼鏡を紛失した状態で、非常に困っている。
【キーパー向け情報】
- 夜空を行く列車の走る世界で生まれ育った、異界の住人。
- 見かけによらず甘い物が好きで、アルタイルの有名な菓子である「銀色のチョコレート」を鞄に忍ばせている。
- 普段はデネブで、海よりも広い天の川を照らす燈台守をしている。
- 一人旅で、夜空を行く列車に乗り込んだ。当てもなく夜空を巡って、いずれは元の地に帰ろうと考えている。
一号車の女性:クルダ
年齢:80歳 職業:魔女 出身:スピカ
STR:12 CON:15 POW:30 DEX:13 APP:18 SIZ:10 INT:25 EDU:25
SAN:- HP:13 ダメージボーナス:-
※探索者が魔女の身体に悪意を持って触れた場合、触れた部分が火傷のように腫れ、探索者は1d3のダメージを受ける。その際、魔女はダメージを受けない。
【武器】
―
【技能】
目星70% 聞き耳70% 図書館95%
※全ての知識技能に+60%。ただし、地球でのみ知られている知識については、補正なし。
【呪文】
キーパーが自由に決定してください。
【探索者向け情報】
- ゆったりとした黒いローブに身を包んだ、目を疑う程に美しく、若い見た目の女性。
- この異界を旅して魔術や神秘を探求する、魔女と呼ばれる存在。
- 魔術師として高水準にある彼女は、等級の高い一号車で、自由に旅する事が切符によって認められている。
- 甘い物が好きで、特に「銀色のチョコレート」が大好物。
【キーパー向け情報】
- 夜空を行く列車の走る世界で生まれ育った、異界の住人。
- 脆弱な霊体である探索者に比べ、高水準にある魔女の身体は、探索者の悪意をはね除ける力を持つ。
- 魔術的な力に頼って、若い見た目を維持している。若さを保つ為に、様々な苦難を乗り越え、研鑽と実践を続けている。
車掌:―
年齢:不明 職業:車掌 出身:不明
STR:- CON:- POW:- DEX:- APP:15 SIZ:15 INT:- EDU:-
SAN:- HP:- ダメージボーナス:-
【武器】
―
【技能】
―
【探索者向け情報】
- 赤い帽子を被った、列車の車掌。若く、目鼻立ちが整っていて、性別も定かではない。
- 自身について、何かを語る事はない。切符の検札を終えると、直ぐに姿を消してしまう。
【キーパー向け情報】
- この人物は、異世界においても異質な者だ。恐らくは、夜空を行く列車が運行を始めた頃から車掌を務めている。
- その在り方は幽霊のようであり、機械のようでもある。彼が探索者に味方する事はない。
列車の外の神話生物
ハスター
”名伏しがたいもの”
STR:- CON:- POW:- DEX:- SIZ:- INT:-
HP:- ダメージボーナス:- 装甲:-
【武器】
―
【呪文】
―
【この生物を見た時に失う正気度】
1d10/1d100
【性質】
- 詳細については公式ルールブックを参照のこと。
- グレート・オールド・ワンの一柱。強大な力を持つ。
- ヒアデス星団に存在する都市カルコサの近くにあるハリ湖に棲んでいるとされる。
- 姿形については様々な説があり、詳細は不明。
ハスターの落とし子
”奉仕種族”
STR:- CON:- POW:- DEX:- SIZ:- INT:-
HP:- ダメージボーナス:- 装甲:-
【武器】
―
【呪文】
―
【この生物を見た時に失う正気度】
1d6/1d20
【性質】
- 能力や詳細については「クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム」を参照のこと。
- 8本の足を持ち、名状し難い恐ろしい顔をしている。
- 水生(あるいは水陸両生)であり、限定的な飛行能力を持つ。
- 当シナリオにおいてはハリ湖において、ハスターに奉仕している。
デシュ
”不可視の次元を漂うもの”
※デシュは大型と小型のもので区別される。下記は大型のデシュの一般的な参考能力値。
STR:17 CON:10 POW:12 DEX:22 SIZ:7 INT:7
HP:9 ダメージボーナス:なし 装甲:なし
※探索者が大型のデシュへの攻撃を成功させた場合、ダメージの値を出してそれを5倍する。その値がデシュを完全に破壊する確率(1d100ロール)となる。ロールに成功すれば、デシュは瞬く光の中に姿を消し、失敗すれば探索者の攻撃は無効化される。
【武器】
押さえつける45% 犠牲者を捕らえ、その後のラウンドから噛み付きを行い続ける。
噛み付き55% 1d10
【技能】
―
【呪文】
キーパーの判断による。異界において、デシュの使用する呪文は独特な効果を持つだろう。
【この生物を見た時に失う正気度】
1/1d4+1
【性質】
- 詳細については「クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム」を参照のこと。
- 小型のデシュは、巨大な銀色のオタマジャクシのような外観をしている。大型のデシュは、4本の手足が生えた、細い魚のような外観をしている。全てのデシュは、無数の目を持っている。
- デシュと人間は、至近距離の別次元に棲んでおり、通常はお互いを認識する事は出来ない。しかし、探索者が”帰還の門”を使用して元の世界に戻ろうとした時には、その道程にデシュの次元を通過する事となり、お互いに知覚し合う事になる。
- デシュは帰還の門を通過中の者を、通常は襲う事はない。しかし、探索者が騒いだり、発狂したりすればそれを喰わんとし、襲い掛かってくる。群れを成すデシュに探索者が敵う事はなく、逃走しなければ命を失う事になるだろう。